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保険のコラム

【教えて!ファイナンシャル・プランナー】vol.6 10年前 に入ったがん保険、見直すべき?

ガンがんガン保険がん保険保険の見直し保障を上乗せ

昔入ったがん保険を見直すべきなのか、悩んでいる方も多いと思います。
乳がんのサバイバーでもある、ファイナンシャル・プランナーの黒田尚子さんに教えていただきました。
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今から10年前といえば、私が乳がん告知を受けた頃です。
がんを取り巻く環境としては、2007年に「がん対策基本法」が施行され、がんの予防や治療法、早期発見のための対策を効率的・計画的に行うよう進められていました。

がん医療の進歩によって、生存率は向上し、「がんの意味」も変化しつつありました。
「がん=死の病」ではなく、根治が可能な、長く付き合う慢性疾患という位置付けです。
ただ、生存期間が延びたことで、医療費だけでなく、患者自身や家族の生活費をどうするか、仕事と治療をどう両立させるかといった、新たな問題も生じていました。

同時に、この頃からがん保険も、従来のような治療に伴う医療費や間接的な費用を保障するだけでなく、働きながらがんを治療する患者のニーズに対応した、がんによる休業や治療中の収入減少、長期療養等をカバーできる保障が広まってきたのです。

また、入院から通院の増加に伴い、入院しなくても抗がん剤治療等の対象になるよう要件が見直されたり、治療に対する保障を手厚くしたり。緩和ケアを保障するものも増えました。
さらに、商品の差別化という観点から、セカンドオピニオンサービスや健康相談サポートなど、契約者等の健康や医療等の悩みを幅広くサポートする保険付帯サービスの内容もどんどんバージョンアップしていったのです。

このような「生きるための」とか「働きながらがんと闘う」といったコンセプトは共通しているものの、がん保険のバリエーションは各社さまざま。医療保険に比べると、単純に横並びで比較するのが難しくなってきました。
つまり、がんに罹患した時、自分がどのような保障が必要なのか、よく検討することが、がん保険選びには欠かせなくなっているのです。


そこで、冒頭のご質問の回答です。

まず、10年前に加入したがん保険の保険証券をよーくご確認ください。
その保険が、がん保険に求めるニーズ(例えば、先進医療をカバーしたい。診断給付金を複数回もらいたい。抗がん剤治療など通院保障を充実させたい等々)に全く合っていないのであれば、新たな保険に加入し直した方が合理的かもしれません。

しかし、持病や健康上の問題で加入できない可能性もありますし、年齢的に保険料がアップすることは確実です。
また、保障を手厚くした分だけ保険料負担は重くなります。となると、これから、がんのリスクが高まるまでそれを支払い続けられるかどうか・・・。


そこで現実的な方法は、既契約の保険では足りない部分を洗い出し、それをベースに不足分だけ上乗せするやり方
です。
おそらく、これまでご説明したように10年前に加入したがん保険なら、ある程度、今のがん医療の状況が反映されているものと思われます。

最近のがん保険は、このような見直しニーズに対応すべく、必要な保障だけ上乗せできるようカスタマイズしやすい商品が少なくありません。
それでも難しいようなら、保障の費用対効果と支払い要件、保険料負担などを勘案した上で、不足分を保険ではなく、医療貯蓄(預貯金)でまかなうという方法をお勧めします。
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黒田 尚子さん
ファイナンシャル・プランナー
がんと暮らしを考える会・理事
CNJ認定乳がん体験者コーディネーター

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