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保険のコラム

がん予防のためには健康的な生活習慣が必要不可欠!

ガン予防運動食生活

がんは様々な要因によって発症していると言われています、その中には予防できるものも多く含まれています。日本人では、男性のがんの53.3%、女性のがんの27.8%は、生活習慣や感染が原因でがんとなったと考えられています。
また、仕事や運動や買い物など、身体の活動が多いほど「大腸がん」「乳がん」など、がん全体の発生リスクが低くなることが証明されています。また、がんだけではなく心疾患の死亡リスクも低くなることから、総死亡率も低くなることがわかっています。肥満は閉経後の乳がんのリスクが高くなると言われており、肥満の指数であるBMIが1増加することに大腸がんのリスクが男性で1.03倍、女性で1.02倍高くなります。肝がんも肥満によって発生リスクが高くなることから、男性のBMI 18.5未満のやせと、女性のBMI30以上の肥満で、がん全体のリスクが高くなる可能性があると言われます。定期的な運動を行い、適正体重を維持することによってリスクを減少することが期待できます。

がんになりやすい方の特徴

●喫煙をしている方
これまでの研究によると、たばこが肺がんをはじめとするさまざまながんの原因となることが、科学的にも証明されています。また、喫煙は喫煙者本人だけでなく、吸わない人にも健康被害を引き起こします。がん予防のために、たばこを吸わないことはとても効果的です。禁煙することによって、がんになるリスクを下げることができます。

●飲酒をされる方
飲酒は口腔、咽頭、喉頭、食道、大腸、肝臓、乳房などのがんのリスクを上げるとされています。飲酒により体内に取り込まれたエタノールが、(発がん性が示されている)アセトアルデヒドに代謝され、がんの原因になると考えられています。また、免疫機能を抑制するとともに、エストロゲン代謝へ影響を及ぼし、食事が偏り、栄養不足になり、それががんの原因になることも報告されています。なお、喫煙者が飲酒した場合、食道がんをもとよりがん全体の発症リスクが特に高くなることがわかっています。

●食生活が不規則な方
食物や栄養についても様々な研究が行われていますが、確実にがんのリスクになるとされている食品は実際のところそう多くはありません。
しかし、牛・豚・羊などの赤肉や加工肉は大腸がんのリスクを上げるとされています。
また、食物繊維を含む食品が大腸がんのリスクを下げ、中~高強度の身体活動は結腸がんのリスクを下げるとされています。 野菜・果物にはカロテン、葉酸、ビタミンなど、たくさんの物質が含まれていることから、これらの成分が発がん物質を解毒する酵素の活性を高める、或いは活性酸素などを消去する、と考えられています。
しかし、野菜・果物が「確実に」がんのリスクを下げるという報告はなく、(じゃがいもなどを除く)非でんぷん野菜が、口腔・咽頭・喉頭、果物が口腔・咽頭・喉頭・肺、それらのがんのリスクを下げる「可能性が高い」と報告されています。
国際がん研究機関のワーキンググループは「野菜・果物によるがん予防効果は、必ずしも確立した関連ではない。しかし、がんを含むあらゆる病気の予防の観点から、野菜・果物を多くと摂ることは推奨される。」と報告しています(特に、食道がん・胃がん・肺がんについては、野菜と果物を摂ることで、がんのリスクが低くなることが期待されますが、喫煙との関連もとても強く、明確な結論は出ていません)。 また、塩蔵食品は胃がんのリスクを上げる「可能性が高い」と報告されています。高濃度の塩分は胃粘膜を保護する粘液を破壊し胃酸による胃粘膜の炎症や、ピロリ菌の持続感染を引き起こしたりすることにより、胃がんのリスクを高めると考えられています。また、塩分だけでなく、亜硝酸やニトロソ化合物などの発がん物質を含むことから、胃がんのリスクを高めると考えられています。

食生活を見直してがんになりにくい体へ

「偏りのない食生活」はとても大切です。食物には発がん物質が含まれていることがあり、一回の食事の量はわずかでも、発がん物質を含む食品を摂り続けることで、がんになるリスクは上がります。たとえば、加工肉の摂り過ぎは大腸がんのリスクを上げると言われていて、野菜類に含まれる食物繊維は、大腸の働きを活発にし、腸内発がん物質の濃度を薄めることから、大腸がんにかかりにくくするといわれています。食物に含まれる発がん物質を完全に口にしないなどということは困難ですが、バランスのよい食事をさまざまな食品から摂るよう気を付けることで、それぞれの作用を相殺、助長することが出来ます。また、過不足のないバランスのとれた食生活は、多くの生活習慣病の予防にもつながります。例えば、糖尿病になることによって、がんになるリスクが大幅に上昇することも明らかになっています。

運動をしている人はがんになりにくい!?

運動や身体活動を増やすことで、がんの予防につながるメカニズムの解明について、様々な研究が進められています、身体活動量を増加させれば血糖を下げるインスリンが効きにくくなるインスリン抵抗性が改善され、肥満も解消でき、免疫機能の増強も期待できるとされています。 運動には、(結腸がんの場合)腸内通過時間の短縮、胆汁酸分泌の抑制などの影響があり、女性は、体脂肪を減らし閉経後女性の女性ホルモン(エストロゲン)の濃度を下げる効果などが期待できるとされています。日常生活を活動的に過ごすことで、糖尿病や循環器疾患のリスクも下げることが出来ます。がん予防と健康長寿のためにどの程度の運動や身体活動を行えば良いのかという基準も示されています。たとえば、ほとんど座って仕事をしている人の場合、毎日60分程度の歩行など、適度な身体活動に加えて週に1回程度は活発な運動を加えた方がよいとされています。体調のことを考えて、天気や気温の変化にも注意して、自分の体と相談しながら運動することが大切になります。
薬を飲んでいる人は服薬もしっかり行い、季節に応じて上手く適応しながら安全に運動を続けていきましょう。
スポーツを行う前のウォーミングアップも重要です。安静の状態からいきなり激しい運動を行うと、急激な血圧の上昇をまねき、不慮の事故へとつながりやすいので気を付けてください。