保険のコラム
みなさんの生活の一部になっている「自転車」。移動手段として、また気軽にできる運動として乗っている方がほとんどだと思います。
ですが、ここ最近の自転車事故における高額な賠償請求事例やそれに伴った法改正制度についてはあまり身近に感じていない方が多いのではないでしょうか?
今回は「自転車保険」について、元オリンピック選手・現在リンケージサイクリング株式会社代表の田代恭崇さんにお話しを伺いました。
田代さんと自転車との出会い〜プロとしての活動~現在の活動
「本格的な出会いは、大学のサイクリング部に入ってからです。サイクリング部で北海道など色々なところを長距離乗っていきました。そこでついた体力を発揮するために”自転車競技”へと移行して、大学3年生からは、競技としての自転車に完全にシフトしました。
大学卒業後、ブリヂストンサイクルとプロ契約を結び、国内だけでなくアジア・フランスなどに活動の拠点を置いていました。フランスに拠点を置いた理由は、ツールドフランスに出場するという目標があったからです。ブリヂストンサイクルからの派遣というかたちで、ヨーロッパのクラブチームにも2つ掛け持ちで所属していました。」
田代さんは10年間ブリヂストンアンカーに所属し、ヨーロッパプロレースや全日本選手権等多くの大会で優勝、04年にはアテネ五輪日本代表としてオリンピックに出場しました。
引退後はブリヂストンサイクル株式会社を経て、現在のリンケージサイクリング株式会社を創業し、サイクリングの魅力を伝え続けています。
自転車保険との関わり
「高校1年生の時、オートバイを保有し、一般的な自賠責保険とあわせて、任意保険にも加入したのが自分で加入した初めての保険です。
大学時代は自動車を所有していましたから、自動車保険の特約でつけていたと思います。
プロになってからは、日本国内はもちろん、海外でも保険に加入していましたよ。海外に滞在し、ブリヂストンサイクル所属として活動している時(=大会に出場時)には、会社の保険が適用されました。ヨーロッパで所属しているチームで動く時(=移動時)には様々な保険契約の違いがあり、クレジットカードに付随する保険や、空港で契約できる旅行保険に自分で加入していました。」
自転車という乗り物へ対する意識
「まず、一般の方は自転車を歩きの延長だと思ってらっしゃいますよね。運転免許は不要で、且つ歩きより速くて便利。その程度の認識だと思うんです。
それは若い人も高齢者も同じで、私の父が今年80歳になるのですが、3年ほど前に自動車運転免許を返納する際「免許を返納したから自転車を買う」と言いました。私は「絶対に止めてくれ」と言って止めました。きっと皆さんも同じ認識だと思います。
自転車は自動車同様、『車両』であって、一般の方でも時速15km〜20km、若い方は時速30kmくらい簡単にスピードが出せますから。時速30㎞で走行している時に転んで頚椎を損傷したら下半身麻痺で動けなくなってしまうリスクもあります。逆に時速20km~30 kmで歩行者に当たった時の事を、一般の方は想像もしていないのだと思います。 なので、すごく軽く考えてしまっている気がします。自転車が結構なスピードで歩道を通行している光景を目にすると、徒歩の延長程度にしか考えていないなと思います。歩道は歩行者が優先で、普通自転車は例外的にしか歩道を通行できません。通行するときは車道よりを徐行し、歩行者の通行を妨げる場合には一時停止しなければならず、認識が甘いな、と思います。」
自転車ルールについて
「何度も言うようですが、自転車は車両です。分類的には自動車と同じ。車両の中の軽車両、軽車両の中の自転車、その中の普通自転車。大体皆さんが乗られているタイプですね。
ですが、一般に自転車は車両と言う意識がほとんどありませんよね。
交通ルールもしっかりあって、それも自動車とほぼ一緒です。ただ、自転車独自のルールがあるのが難しいところで、そのルールもほとんどの人に知られていません。
例えば、自転車で信号機のある交差点を右に曲がる時は二段階右折以外に方法はない。ですが、未だに右折レーンに入って右に曲がる人もいれば、二段階右折をしない人もいる。
自転車は誰でも免許も取らずに乗れますが、交通ルール(交通法規)自体は、自動車運転免許とほぼ変わりがない、むしろ難しい。なのにルールを知る機会がない。そう言った現状に少し問題があると思います。行政によって、小学校で自転車教室を実施する義務の有無がありますが、自転車教室を実施している地区と、していない地区で意識に差は出ていますね。」
セブン-イレブン マルチコピー機の自転車保険について
ご存じでしたか?
「もちろん。セブン-イレブンさんが導入した初期の段階から知っていましたよ。今は、誰もがコンビニエンスストアを利用しますから、そこで保険に加入ができると言うのはすごく簡単ですよね。」
どんな層に向いた保険だと思いますか?
「一般的には自転車保険のみではなく、特約で加入されている方が多いと思います。
自動車保険や火災保険、クレジットカードにも特約で付けることもできますし。
ただ、値段がそこまで高くなく、すぐに加入できるという手軽さが、この保険にはあると思います。この自転車保険は特約がない学生さん、若い方に向いた保険なんじゃないかなと思います。」
ありがとうございました
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セブン‐イレブンで⼊れる保険について自転車保険は条例での加入義務の流れから、インターネットで簡単に加入できるものや補償を限定した手ごろな価格の保険、補償が充実しているものなど、さまざまなプランをご用意しています。
★セブン‐イレブンで加入できる自転車保険の特長
◎賠償責任補償が示談交渉サービス付き
◎セブン‐イレブンの店内に設置のマルチコピー機で24時間365日、申し込み可能
◎事前にパソコンやスマホでネット予約登録をしておけば、店頭での手続き時間を短縮
「自転車」は身近で便利な乗り物だからこそ、安心してお出かけできるよう自転車保険を検討しましょう。
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PROFILE
田代恭崇氏 YASUTAKA TASHIRO
リンケージサイクリング株式会社代表
1974年、東京生まれ
2004アテネオリンピックロードレースプレイヤー
サイクリングプランナー
一般社団法人日本サイクリングガイド協会理事
公益財団法人日本自転車競技連盟ロードコーチ
静岡県サイクルスポーツ聖地創造会議委員
リンケージサイクリング株式会社(神奈川県藤沢市)を営み、湘南江の島を中心にサイクリングツアーで年間1,000人を超えるお客様をガイドする
サイクリングガイドの養成、自転車交通安全教育、サイクリングコース制作、サイクルツーリズム事業の監修、大規模サイクリングイベントアドバイザー安全管理を務めるなど、全国で様々なサイクリング事業を手掛ける。
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